長野市
株式会社湯本建築設計
株式会社湯本建築設計 (長野市)
中野市 / H邸 / 夫婦2人+子ども2人
郊外の高台に建つH邸は、片流れの大屋根とその中央から顔を出す薪ストーブの煙突が特徴の住まい。晴れた日には、北アルプスや北信五岳を望む絶好のロケーションを誇る。
「小さくても快適で家族が仲良く暮らせる家」をつくりたいとのご希望。要望はほかに、長女の希望で1階に和室を、ご主人憧れの薪ストーブの設置と収納の充実ぐらい。それ以外は細かく指定せずに委ねてみたところ、2階に浴室を設ける大胆な間取りや数々の工夫が提案された。
大きな開口部を備えたリビングは、遠くの山々までもが空間の一部のように感じられる、シンプルながら贅沢なつくり。何より、どこにいてもお互いの気配を感じながら過ごせる距離感が心地良い。まるで家族への愛が空間として表現されたかのような、優しい温かさを感じる住まいである。(ナガノの家 2015年春夏号 vol.3掲載)