須坂市 ／ 梅本邸 ／ 夫、妻、娘、犬１匹

日常の食卓から　整う、優雅なダイニングへ

自分たちの暮らしを楽しみたい70代。梅本さんご夫妻が施したリフォームは、暮らしそのものの質を高め、“好き”を活かす空間づくりのお手本のようだ。

高齢になって辛かったのは、足元からくる冷え。断熱改修と聞くと窓も床も壁もというイメージだが、今回主に行ったのは床断熱のみ。「『ダイニングのサッシはいいものだから変えるのはもったいない』と教えていただいて。この先何十年も住むわけではないので、細かく話を聞きながらこちらに寄り添った提案をしてくれるのが嬉しかったです」と奥さま。工事が短期間なのも魅力のひとつで、「キッチンが使えなかったのは半日くらい。あっという間にすっかり快適になって、嬉しいとともに驚きですね」。

孫たちが訪れるたび、ピアノやバイオリンの演奏を聴きながらお茶する時間が楽しみだというご夫妻。「好きなものに囲まれて、大切な人たちも集まってくる。古くなった家を手入れしながら住み続けることで、家の歴史はもちろん、モノを大切にする心も次の世代に受け継いでほしいです」と目を細める奥さま。第三の人生ともいえる、笑顔あふれる暮らしが始まった。（ナガノの家　リフォーム・リノベーションVol.5掲載）