長野市
株式会社湯本建築設計
株式会社湯本建築設計 (長野市)
長野市 / E邸 / 夫、妻、長女
転勤生活を終え、長野に戻ってきたことをきっかけに家づくりを考え始めたEさんご夫妻。「自分たちの暮らし方や建てたい家のイメージに一番近いと思ったのが湯本建築設計の家」と考え、同社の『すまい教室』に通いながら土地探しを進めた。見つけたのは、ほどよく街中にありながら静かで日当たりのいい場所。長く取ったアプローチから庭を眺めながら玄関へ。リビングに入ると自然と視線が大窓の先へと抜けていく。板塀でゆるく視線を遮ることで、住宅街にあっても窓は自由に開けられるという。軒にかかるすだれを通し、柔らかな光と心地よい風がリビングに舞い込んでくる住まいとなった。
できるだけ自然素材を使うことがご夫妻の希望だったことから、構造材には長野県産材を使用。床は経年変化の美も楽しめる無垢の赤マツで、合わせて選んだグリーンのソファが良く映える。玄関収納やパントリーを大きく設けた分、リビングなどのパブリックな場所は造作家具ですっきり。木の風合いとご夫妻の好きなインテリアが融合したLDKの一角には、娘さんと一緒に選んだペレットストーブを置いた。「ゆらぐ炎や自然の温もりが生活を豊かにしてくれるはず」とご主人。「春になったら芝を植えて庭をつくり込みたい」と、これから始まる暮らしを楽しみにしていた。(ナガノの家 Vol.17 2022年 春・夏号掲載)