長野市
株式会社湯本建築設計
株式会社湯本建築設計 (長野市)
山ノ内町 / A邸 / 夫、妻、長男、次男
いつかは家を建てたいと、住宅見学会などによく足を運んでいたAさんご夫妻。「モデルハウスはどこも大きくてキレイだけど、見学会で実際に建てた家を見ると『あれ?』って。でも、誠設計の家は見たままでギャップがなく、とにかくひと目惚れでした」と奥さま。予算との折り合いに悩んだが、「これで決めなきゃ後悔するよ」というご主人のひと言で決心した。
りんご畑に囲まれた穏やかな土地に完成したのは、地域のシンボルである高社山の稜線と三角屋根のシルエットが重なる山小屋風の住まい。薪ストーブのある広い土間玄関からリビングに続く動線は、家族全員で通う共同浴場が近くにあるため、「帰宅してドアを開けたらすぐ暖かい方が良い」という暮らしのストーリーを考えての設計だ。「玄関を開けるたび冷たい風が吹き込むのではと心配しましたが、ハイレベルの住宅性能に加えて薪ストーブのおかげですこぶる快適。ブーツや防寒具もすぐ乾くし、土間なので濡れたまま干せます」とご満悦だ。
リビングから大開口で続くウッドデッキは軒が深く、冬は雪を、夏は日差しをしっかり防いでくれる。キッチンと横でつながるダイニングには、ご主人の希望で食事をしながら高社山を望める窓を設けた。「雪の多い寒い地域ですが暖房は薪ストーブ1台で十分。寝る時までずっと暖かいって幸せですよね」と、雪国であることを忘れてしまう快適さを家族で満喫していた。(ナガノの家 2016春夏号 vol.5掲載)