長野市
株式会社湯本建築設計
株式会社湯本建築設計 (長野市)
長野市 / T邸 / 夫、妻、長男、長女
3年前に土地を購入、とある会社で設計図を引くまで話が進んでいたが、「何かが違う…」と納得できず、一度白紙に戻したTさん。誠設計事務所に連絡したのは、近くに建つ家を見て「いいな」と思ったのがきっかけだった。相談する中で、「南と西側が道路に面していますが、車はどの方向から入れますか?と聞かれたのが衝撃的でしたね」とご主人。住まい手がどんな暮らし方をするのかを細部に渡って考え抜く、そんな姿勢に感動し、同社への依頼を決意した。
「いい意味で、僕らのいうことをあまり安請けあいしないのがよかったのかも(笑)」とご主人。施主の希望をうのみにするのではなく、生活のしやすさを一番に考え、外構も含めてトータル提案してくれた。結果、4人暮らしにちょうどいい広さと間取りでありつつ、敷地に余白を残して屋内外ともにゆとりある家が完成した。
奥さまの希望は“開放的で明るい木の家”。アイランド型キッチンの横には土付き野菜をサッと洗えるキッチンデッキを設け、正面と横方向への広がりを満喫できる。「無垢材の床は気持ちが良くて、家ではいつでも素足」と、木の家の住み心地に奥さまも大満足だ。また、来客が多いことから、1階はLDK中心のパブリックスペース、2階は寝室やバスルームを配置したプライベート空間に分離。現在はもちろん将来に渡って、家族それぞれが心地よく暮らせるポイントを押さえた住まいである。(ナガノの家 2016年秋・冬号 vol.6掲載)