上田市 ／ K邸 ／ 夫、妻、長男

田舎の原風景に溶けこむ
シンプルで心地よい平屋

ここでゴロゴロしているのが一番のぜいたくなひと時
そんな最高のプライベート空間


のどかな風景に季節の花が彩りを添え、初めて来たのにどこか懐かしい里山近くの郊外。奥さまのご実家の敷地内に新築したK邸は、すぐ脇に小川が流れる気持ちのいい場所に建つ、シンプルな平屋の家だ。

「一番気に入っているのは眺望」とご主人が言うように、リビングに入ると南面いっぱいの窓に広がる庭が目に飛び込んでくる。手入れの行き届いた庭と、その向こうに続く“日本の原風景”のような豊かな自然を取り込むプランニングは、この土地のメリットを最大に活かしたもの。緑を眺め、せせらぎに耳を傾けてのんびり過ごす時間は、ご夫妻にとって最高の癒しになっている。

ご夫妻それぞれに仕事を持ち、3歳になるＣくんの子育てや毎日の家事に追われるK家にとって、生活動線のよさも重視したポイント。家の真ん中にキッチンと大型収納を配置しているため、そこを中心に回遊していくと日常の家事を進められるように考えられている。「帰ってきたらまずランドリー室へ。汚れ物を脱いで手を洗い、WICで着替えてからリビングへ…という流れでスムーズ」とご主人が言えば、「玄関とキッチンが直結しているので重い買物袋もサッと運べるし、調理中に来客があってもすぐ顔が出せて便利ですね」と奥さまも声を弾ませる。

周囲の自然を取り込んだ開放感と、生活の動きに合わせたムダのないレイアウトで、実際の坪数以上に広さを感じさせるK邸。「息子はいつも走り回っています」と、Ｃくんも新しい家で伸び伸びと成長しているようだ。
（ナガノの家　Vol.18　2022年 秋･冬号掲載掲載）