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長野市 / 北村邸 / 夫、妻
北村武彦さん、さや子さんご夫妻は共に60代後半。お子さんが独立して久しく、ご両親から受け継いだ住まいの老朽化が進んでいたことから、自分たちらしく過ごせる「老後の住まい」への建て替えを計画した。基本設計の図面を引いたのは、仕事で40年以上建築に従事してきた武彦さんご自身。工務店選びでは、高断熱・高気密、快適な暖房を基準にしたという。
「ホクシンハウスの『FB工法』は、室温がムラなく一定な点が理想的でした」と武彦さん。その利点を最大限に生かしたのが、リビングの伸びやかな吹き抜けだ。「天井が高い空間は気持ちがいいですが、暖気が上部にたまりがち。その点FB工法なら温度差ができにくく、吹き抜けも快適だと判断しました」。開放的な空間は、仲間と趣味の楽器演奏を楽しむ場としても活用している。
4.2kWの太陽光発電パネルを搭載するため、南側の屋根を広めに確保。季節毎の太陽高度に基づき計算した軒が夏の直射日光を遮り、冬は効率よく光を取り入れて室内を快適に保つ。外断熱と樹脂サッシにトリプルガラスと、高い省エネ性でエアコンに頼りすぎない暮らしを目指した。
もうひとつのこだわりが、車イスでの暮らしを想定して1階に生活機能を集約した間取り、そして1階の完全バリアフリー化だ。驚くのは玄関土間と室内の床がフラットに連続すること。玄関すぐ横のダイニングは、訪れた友人と気軽にお茶を楽しむ喫茶店をイメージしている。老後の快適さと楽しい暮らし、おふたりらしい未来予想図を形にした住まいだ。
(ナガノの家 2017年秋・冬号 vol.8掲載)