長野市 ／ K邸 ／ 夫、妻、長男、長女

北欧をイメージした柔らかなカラー動線と収納の工夫で暮らしやすく

　温かみのあるクリーム色の外壁にオレンジの屋根、重厚な木の玄関ドア。ヨーロッパの片田舎にある住まいのようなK邸の扉を開けると、さわやかなブルーのホールが迎えてくれた。「北欧のインテリアをイメージして、好きな色を取り入れました」と奥さま。ＬＤＫは白でシンプルにまとめる一方、和室はシックなこげ茶色、中2階は淡いパープルと、空間ごとに変わる壁の色が楽しげな雰囲気を醸す。
　他にもアーチ状の出入り口や造作ディスプレイ棚など、インテリア好きな奥さまの希望をすみずみまで叶えてくれたのがホクシンハウス。高気密高断熱の快適さが特徴で、床下の暖房機だけで家中を穏やかに暖められるオリジナルの「ＦＢ工法」のおかげで、冬も心地よく過ごせる。
　何よりこだわったのが、暮らしやすく家族の気配を感じられる間取り。「子どもと料理がしたい」と広くしたキッチンは、家事や配膳に効率的な回遊動線だ。リビングから階段を上がった中2階には、レコードがずらりと並ぶご主人のＤＪスペースが。週末や友人を招いた時には好きな音楽を流し、間仕切りなくつながるリビングと一体に楽しんでいるそう。広いＬＤＫと階段は子どもたちの格好の遊び場で「家族が集まる空間で、いつも走り回っています」。
　玄関には屋内側へと通り抜けられるシューズクローク、中2階下部には自転車やキャンプ道具の収納など、持ち物に合わせた収納計画はさすがのひと言。庭にも植物を増やす予定で、いっそう愛着が増すことだろう。（ナガノの家　2016秋･冬号　vol.6掲載）