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小諸市 / K邸 / 夫、妻、長男、長女、次女
新築にあたり情報を集め、内断熱より外断熱の方がコストは高いものの、断熱性は高いと判断したKさん。工事を依頼したスターフィールド建築設計は、発泡断熱材で構造体を包む外張り断熱を採用している。「クーラーボックスのように隙間なく家全体を包みます」と代表の星野清司さん。一旦冷えると温まりにくいコンクリート基礎は、内側に断熱材を施して冷気をシャットアウト。天井には屋根面ではなく梁上部に断熱材を施工し、小屋裏の冷気や熱に影響されず、冷暖房効率を高める仕組みだ。
K邸の空調を担うのは、外気の影響が少ない床下を生かした「床下エアコン」。床面近くに設置したエアコンの温冷風を下へ送り、床下全体を適温に保つ。冬は床暖房のようにじんわりポカポカ。「冷えがちな窓際には温風の吹き出し口があるから大丈夫。1台で1階全体をまかなえます」と奥さま。温風が当たる不快感が無く、空気が汚れにくいのも嬉しい。真冬には蓄熱暖房機も併用。起床時間に合わせてタイマー設定しておけば、夜まで穏やかに放熱し続ける。「蓄熱暖房を使う月は電気代が上がりますが、耐久性に優れるので長い目で見るとお得」とは星野さん談だ。
オール電化で太陽光パネルを搭載するK邸。高い断熱性で冷房効率にも優れるため、夏の電気代は5人家族で月5000円程度。売電により黒字になる月もある。工夫を凝らした住まいは、家計にも優しい。(ナガノの家 2017年春夏号 vol.7掲載)