松本市 ／ N邸 ／ 夫婦2人＋子ども2人

限られたスペースを有効活用。スキップフロアでゆとりの住まいに。

　幼い頃からの野球仲間というご主人と岡澤社長。Ｎ邸は、岡澤社長が独立して初めて手掛けた住宅で、「お互いの思い入れもひときわ深い住まいです」と話す。ＨＡＲＵ建築工房の家づくりのモットーは、自然素材へのこだわり。Ｎ邸も無垢の木を全面に見せるつくりと珪藻土の塗り壁を多用しており、遊びに来る友人たちから「生活臭がない」と驚かれるという。
　奥さまの祖父から受け継いだ土地は南北に長い敷地。設計で心掛けたのは、「家の奥まで自然光が入ること」だった。奥さまが希望した中２階は、吹き抜けからの採光も得られるとあって一石二鳥。上部に設けた大きな窓から降り注ぐ自然光が、とびきり明るいＬＤＫを叶えてくれた。
　ＬＤＫから続く地下収納や小上がりの和室、階段を利用した中２階など、少しずつ段差をずらしたスキップフロアが特徴的で、空間を広く見せる効果もプラス。収納を多く設けたことも、居住空間にさらなるゆとりを持たせている。（ナガノの家　2015春･夏号　vol.4掲載）