松本市 ／ N様邸 ／ 夫、妻

暗い印象で耐震が不安な家から 既存を上手に活かし安心安全な家へ

両親から受け継いだ築50年の住まい。その趣や愛用の家具は活かしつつ、耐震性や住環境を向上させたいと、「承継と安全と安心」をコンセプトにリフォームを望んだNご夫妻。パートナーには、知人からの紹介でHARU建築工房を選んだ。

　リフォームは1階をメインに、2階は和室一間を洋室へと変更。別々だったキッチンと和室リビングをつなげ、開放的なLDKに。その後、西側の和室や縁側などの工事を行った際に基礎が傾いていることが分かり、コンクリートで打ち直し、傾きを改善。そして、西側の和室は、三重のスライド本棚を備えた洋室へと生まれ変わり、ご主人の書斎となった。

　承継の希望に添い外装は最低限の補修のみとした反面、南側の広縁がふたつの和室を窓から遠ざけ、障子や欄間の影響で暗かったという室内は、建具を除き、開口部を20㎝ほど上げ、明るく清々しい空間へと驚くほどの変貌を遂げた。引っ越しをせず、住みながら工事を進めたN邸。予想以上の仕上がりと、耐震ボードや筋交いを丁寧に入れていく職人の仕事ぶりを間近で見たご夫妻。「HARU建築工房さんに依頼して本当に良かった」と、しみじみと語ってくれた。
（ナガノの家リフォームリノベーションVol.6　2022-2023掲載）