軽井沢町 ／ Ｋ邸 ／ 夫、妻

ホテルの機能性を取り入れた、夫婦ふたりが暮らしやすい住まい

　軽井沢で家を建てようと決めてから約10年の間、モデルハウス見学は数知れず。雑誌で間取りを研究し、ホテルや旅館に泊まってはイメージを固めていったというMさんの新居には、随所にふたりらしいこだわりが溢れている。
　土地を購入した縁で、設計・施工はコロナ住宅にオーダー。「図面は数十回描いてもらい、契約から着工までに10カ月近くかかったけれど、その分納得のいく住まいになりました」と奥さま。公私ともに来客が多いことから、1階はパブリックゾーンと考え生活感を極力排除。22帖強の々としたＬＤＫでは冷蔵庫や階段もあえて隠し、スタイリッシュさを強調した。
　2階はプライベートゾーンで、浴室は寝室近くに配置。「これはホテルがお手本。本当は寝室内にバスルームをつけたかったくらい」とご主人。階下まで飲み物を取りに行かなくて済むよう、ベッド近くのクローゼットに冷蔵庫を収納したのも合理的だ。動線沿いに収納が豊富なことも、スッキリ暮らすための工夫といえる。
　寒さ厳しい土地だが、同社オリジナルの断熱工法を採用し、外気温の影響を受けにくいエコな住まいが実現。「ありがたいのは真冬の帰宅時。暖房の温もりが残っているんです」と奥さま。10年来追求してきた理想と暮らしやすさを盛り込んだ住まいで、快適な暮らしを満喫している。
（ナガノの家　2017年春・夏号　vol.7掲載）