安曇野市
有限会社バレナ
有限会社バレナ (安曇野市)
白馬村 / 北安曇郡/妹尾・メイン邸 / 夫、妻、長男、妻の弟
離れて暮らす家族が日常を離れて集うセカンドハウス。
「みんなが集まるLDKを楽しい場所に」と
こだわりを持ち寄り、遊び心溢れる空間を実現した――。
東京で暮らす妻・奏さんと大阪に単身赴任中の夫・ブレイトンさん、そして石川在住の奏さんの弟・岳さん。「3人が集える場所に家を作ろう」と計画したのが、白馬に建つこのセカンドハウスだ。
扉を開けると、天井高4・8mを超えるおおらかなLDKと吹き抜けを貫くクライミングウォールに思わず歓声が上がる。「別荘だからこそ、個室よりもみんなが一緒に過ごす空間を充実させたくて」と奏さん。アウトドア好きのブレイトンさんの希望で実現した5・8mのクライミングウォールが縦方向の広がりを強調し、木を基調とした室内にアクセントを添える。そんなLDKの中心は、木とタイルの組み合わせが素敵なオープンキッチン。カウンターでL字に囲み、料理する人も一緒に飲んだり食べたりできるバースタイルにしつらえた。広い玄関土間には薪ストーブを据え、「炎を眺めながらお酒を飲みたい」と冬を心待ちにしている。
設計は白馬地域での実績豊富なバレナ。断熱性や積雪への配慮に加え、間接照明や和室のにじり口など多彩なアイデアが嬉しかったと振り返る。「メールでやり取りしていたのですが、対応がスピーディー。打ち合わせでは私たちだけでなく、バレナさんも楽しんでくれているのが伝わってきました」と奏さん。思いが込もった空間は、素敵な時を紡いでいくだろう。(ナガノの家 2017年秋・冬号 vol.8掲載)
屋根勾配を生かしたLDKは、大きな梁を見せる吹き抜け空間。広い玄関土間は、スキーを置いたり濡れた服や靴を脱いだりできるよう設計。ブレイトンさんがアメリカで幼い頃から親しんできたという薪ストーブはオーブン機能付きで、グリル料理を楽しんでいる。フローリングは無垢材ながら床暖房対応のアッシュ材を選び、木の表情が生きるオイル仕上げに