白馬村 ／ N邸 ／ 夫、妻

夫婦ふたりの彩り豊かな日常をやさしく包み込む自然素材の家

　趣味のスキーを楽しみたいと40年近く通い続けた大好きな地に、夢であった移住を果たしたご夫妻。大阪出身のご主人と京都出身の奥さま、それぞれの故郷で共に暮らした経験を生かし、今のふたりにちょうど良い快適さを共に追求してくれる地元ビルダーの紹介を不動産業者に依頼した。そこで出会ったのがバレナ。同社が手掛けた家々を見て好印象を抱きすぐに連絡を入れたところ、担当者は同じ関西出身の移住経験者で即意気投合。豪雪地帯でも安心して暮らせる堅牢で暖かな家づくりはもちろん、暮らしのちょっとした相談にも応じてくれる頼れる存在となった。
　「私たちにとって一番大切なポイントは、床面積の広さではなく便利で使い勝手のよい間取り。コンパクトながら穏やかでゆとりある暮らしを営めることと、自然とのつながり、室内の開放感を重視してもらいました」と奥さま。例えば数㎝単位の計算を重ねて家事負担を減らす緻密さや、開口部のサイズと配置、そして天井高を変えて開放感を生み出す工夫など、匠の技とセンスが光っている。
　調湿・消臭効果のあるホタテ漆喰を用いるなど、施工側にとって初めてのことも多かったというが、「柔軟な対応と軽いフットワークで、『無理かなぁ』という望みも叶えてもらえました」とご主人。その晴れやかな笑顔に、信頼を寄せるプロと共に家づくりを楽しんだ満足感と日々の充実ぶりが現れていた。（ナガノの家　2016年春夏号　vol.5掲載）