安曇野市
有限会社バレナ
有限会社バレナ (安曇野市)
白馬村 / 田村邸 / ご夫婦
夏は緑にあふれ、冬は大好きなウインタースポーツができる。ご夫妻の出会いの地でもあり、ふたりの趣味を叶えてくれる白馬での暮らしを訪ねた。
【白馬で拡がる 趣味と、人の縁】
田村さん夫妻にとって、白馬は転機となった地だという。ご主人は東京都出身。20代の頃からスノーボードにはまり、休みのたびに東京からスキー場に通うようになった。一時は草津で冬じゅう山籠りしたこともあったが、良質な雪を求めて白馬に行きついたという。一方、奥さまは北海道出身。ご主人同様スノーボード愛好家だが、意外にも北海道ではスノーボードとは無縁だった。ある年、ウインターシーズンを過ごすなら、と雪質の良さを知り白馬にやってきた。そこでふたりは出会ったという。
冬を白馬で過ごしたのを機に、ふたりはグリーンシーズンの白馬も楽しむようになった。夏はキャンプをしたり、トレッキングや登山をしたり。ご主人のバイク仲間が集まって、バーベキューを楽しむことも多いという。「拡がりましたね。趣味も、趣味を通じて知り合った仲間も」と奥さま。聞けば、奥さまは月に一度は冬山登山にも行かれるという。お邪魔した前日も、アイゼンを装着し、ピッケル片手に残雪残る標高2695・9mの唐松岳に登ってきたというから驚きだ。
白馬は、ふたりの出会った場所であり、さらなる出会いを生んだ場所。四季を通じて自然をまるごと楽しめる白馬は、ふたりの人生観を大きく変えていく。
【遠い未来を見据え、自分たちらしい家をつくる】
次第にずっとここで暮らしたいという想いを強くし、ご夫妻は白馬に家を持つことを決めた。「建てるなら、平屋がよかったんです」とご主人。というのは、ご主人は介護に直面するようになった東京の祖父母を度々訪ねることがあった。「見ていると、階段の上り下りが本当に大変で。自分たちもいずれ年をとることを考えると、絶対に平屋がいいと思ったんです」。
白馬で多くの家づくりを手掛けているバレナの存在を知り、ご夫妻好みのナチュラルなカフェ風・平屋の家づくりが始まった。元来モノづくりが好きだというご主人は、「自分でできることは自分でやりたい」と家づくりへの参加を希望。バレナの担当者は、プロとしてその境界を見極めながら最大限希望を汲んでくれたという。「キッチンや玄関の壁を、職人さんが作業する隣で一緒に塗ったんです。偶然知り合いだったこともあって、和気藹々本当に楽しかった」とご主人。後々自作アイテムを加えやすいよう、居室や廊下の壁は構造用合板仕上げ。リビングや廊下など、主なところはカナダから取り寄せたOSB合板仕上げにした。ラフな印象ながら断熱性も高く、長期優良住宅など高い性能も備えている。「寒い冬でも朝起きるとまだ昨晩の暖房の暖かさが残っているんです」と奥さま。活動的な毎日を送るご夫妻にとって、心も体も癒すかけがえのない場所になった。(ナガノの家 Vol.12 2019秋・冬号掲載)
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