池田町 ／ 北安曇郡／尾崎邸 ／ 夫、妻

大好きな山の近くで暮らす 新たな人生のベースキャンプ大好きな山の近くで暮らす 新たな人生のベースキャンプ

　リビングの角で赤々と炎が燃える薪ストーブ。その横の窓の外には、ひらけた田園風景の向こうに北アルプスまで眺められる。「都会人の憧れが全部ありますよね」と話すご主人。スキーと登山が趣味の尾崎さんは、若いころから白馬のゲレンデに通い詰めた。「山が見えてスキー場も近い所に、いつか暮らしてみたい夢はずっとありました」と話す。定年が近づいた数年前、Iターン移住を決意。白馬周辺で土地を探したが「山に近すぎて、眺めがイメージと違った」ということで、常念岳が見える地域に変えた。そんな時に出会った青い風の遠藤社長に案内され、眺めはもちろん生活の便なども考え、今の土地に即決したという。
　「希望を叶えてくれた、本当に建てたい家が建てられたことに感謝しています」と尾崎さん。完成後は毎週、休日にひとりで通い、本格移住に向けて準備を続けている。外構はできるだけ自分でやりたいと、なんとパワーショベルの免許まで取った。「スコップで掘っていったらいつまでも終わらないと気付いて（笑）。必要な道具は青い風から借りて、見よう見まねでやっています」。ＤＩＹ経験はほとんどない尾崎さんだが、マイホームのため、せっせと体を動かしている。
　「女房ですか？『好きにしたら』と言ってますよ」と笑う尾崎さん。ひと夏を過ごして体感した、都会とはまったく違う過ごしやすさに、奥さまも満足しているとのこと。そして、山の仲間が集う拠点としても申し分のない家になった。あと2年あまり、その日に向けて、着々と住まいを仕上げていく充実した日々だ。（ナガノの家　2017年春･夏号　vol.7掲載）