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長野市 / M邸 / 夫、妻、長男
外壁には真っ黒な焼杉を使用し、玄関周りにはレッドシダーのチャネルサイディングを張ったM邸は、住宅街でひときわ目立つ存在。焼杉の重厚感とレッドシダーの色合いがマッチし、スタイリッシュでありながら素材の風合いを活かした外観だ。
そろそろ新居を…と施工会社を探している最中、雑誌やHPを見て興味をそそられたのが菱田工務店だ。「手掛けた住まいがどれも素敵で魅かれたというのもありますが、何よりも人柄が決め手。最初から初対面とは思えないぐらい話が盛り上がって。この方がつくるものだったら間違いないと思えました」とご夫妻。M邸を印象づける焼杉も、同社で初めて知った素材。「こうしたディテールに至るまで、『いいね』と思える感性を共有できたのは幸せでした」。
キャンプが趣味で自然が大好きというご主人は、自然を感じられる設計にこだわった。庭が見えるダイニングキッチンの窓は、高さ1・85m、横幅3・64mと迫力の大開口。同社手づくりの木枠の窓は、既製品にはない温もりが特徴だ。ダイニングキッチンの床はモルタルの土間。窓を開ければ屋内と屋外がつながり、外で風に吹かれているような爽快感を味わえる。
リビングの床と天井は、職人が加工して一枚一枚色のバランスを見て仕上げたもの。壁は漆喰や土の塗り壁。人の手で丁寧に作られた空間に身を委ねると、心がほどけていくようだ。
自然素材は年を重ねるごとにいい味が出てくる。「そんな変化も家族で楽しんでいきたいですね」と話すご夫妻の笑顔に、満足度の高さが見て取れた。
(ナガノの家 2018年秋・冬号 vol.10掲載)