宮田工業 株式会社/ブルースジャパンMIYATA (長野市)
☎026-285-6061
長野市 / 長野市/K邸 / 夫、妻、長男、長女、次女
奥さまが選んだペイントやタイルを背景に、
両親から受け継いだアンティーク家具が映える家。
思い出の家具と共に、新しい思い出が刻まれていく――。
ご両親が集めるイギリスのアンティーク家具やアートを身近に育った奥さま。ご自身の住まいでもヨーロッパのような雰囲気を思い描き、工務店選びはデザイン性を重視した。ご夫妻で10社以上回ったが、「デザインが気に入っても予算で断念することも多くて。宮田工業は輸入住宅のような家が自由設計でできるうえ、価格も良心的でした」とご主人。依頼の決め手は、担当の村山さんの真摯な対応だ。「妻の妊娠もあり、工務店決定に3年以上かかったんです。その間ずっと気にかけて、連絡をくれたのは村山さんだけ。信頼できると感じました」。
室内に入ると、奥さまが選んだタイルや塗装の豊かな色彩と素材感、そこに調和する重厚なアンティーク家具に目を奪われる。家具の多くは奥さまのご両親から引き継いだもの。あらかじめ配置を考えて間取りを決めたため、空間にしっくりとなじんでいる。古いドレッサーを洗面台に生まれ変わらせたり、奥さまが幼い頃使っていたデスクを息子さんが引き継いだりと、本当に良いものは時代を超えて受け継がれることを教えてくれる。
LDKで印象的なアーチ状の壁は、「空間はつなげたいけれど、キッチンはポップに、リビングは落ち着いた空間にと雰囲気を変えたい」という奥さまの希望から設計。動線も工夫し、玄関から洗面室、キッチンと行き止まりなく回遊する動線や作業台中心のオープンキッチンなど家事効率は抜群。思い出の家具と共に、家族の成長を見守る住まいだ。
(ナガノの家 2017年秋・冬号 vol.8掲載)