宮田工業 株式会社/ブルースジャパンMIYATA (長野市)
☎026-285-6061
長野市 / N邸 / 夫、妻
インテリアが好きで、少しずつお気に入りの家具や照明を揃えてきたご夫妻。移住を機に新築を決めたときにも、愛用の家具が映える空間をすぐにイメージしたという。「リビングはクラシックホテルのロビーのように、ダイニングはカフェ風、和室は和モダン、2階ホールは明るい光の空間と、空間ごとにテーマを決めました」。
リビングとダイニングはL字型にしてさりげなく分け、インテリアも異なるテイストに。「光を絞りたい」と南の窓をあえて小さくし、床材は家具になじむ濃茶を選んで大人の空間に仕上げた。LDKと階段を仕切るのは天井まである造作の書棚。洋書の写真に着想を得てご主人自ら図面を書いたもので、背板を抜いた軽やかなデザインが視線や光を通し、圧迫感を抑えている。落ち着いたトーンの1階に対し、2階ホールは白が基調の明るい空間。おふたりが好きなテイストに仕上げたという個室には、それぞれの個性が光る。
宮田工業に依頼した理由のひとつが、家具に合わせて窓の配置や大きさが自由になることと、輸入建具のバリエーションが多いことだったそう。さらに巾木の高さを通常より1㎝低くしたり、家具を引き立てたいと塗り壁で仕上げたりと、「細部までこだわりを実現してもらえたのも嬉しかった」とおふたり。「家づくりでは、窓や建具も家具同様に大切」と考えるご夫妻のこだわりが反映された、心癒される美しい住まいだ。(ナガノの家 2016秋・冬号 vol.6掲載)