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安曇野市 / I邸 / 夫、妻、長女
無垢のウォールナットフローリングが、心和む温もりと上質な雰囲気を醸し出す空間。その中で美しく響くのは、長女のTさんが奏でるピアノの音色。グランドピアノを連想させる外観や、音の響き方を計算したステージ、そしてどこにいてもピアノのメロディが感じられる間取りなど、I邸は常にピアノの音色を傍らに置きながら生活できるよう設計されている。
家づくりに特段興味がなかったご夫妻の考え方を変えたのは、あるピアノとの出会い。以前の家では床の状態に不安があったため、新築を検討することになった。そこで頭に浮かんだのが、ご主人と以前から縁があり、仕事の丁寧さやスタッフの人柄の良さも知っていた南澤建設。奥さまがデザインに惹かれ同社のフェイスブックをチェックしていたという偶然も重なり、同社に依頼を決めた。
「まるで自分の家をつくるように、親身になって相談に乗ってくれました」と振り返るご夫妻。CGを駆使した打ち合わせはイメージを共有しやすく、細部まで全体の統一感を考えながら検討できたという。例えばご主人は階段下収納の有無にとても悩んだというが、CGを見て検討した結果、収納の無いすっきりしたデザインを尊重。その甲斐あって、ハイドアの建具や窓枠の薄さにまでこだわった、ムダのない洗練された空間が誕生した。
キッチンでの料理中、書斎での読書中、そんな何気ない日常の中に舞い降りるピアノの音色。思い描いた幸せな暮らしが叶う、ビルダーとの二人三脚で生まれた新しい住まいだ。(ナガノの家 2020年春・夏号 vol.15掲載)