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安曇野市 / S様邸 / 夫、妻、長男、次男、長女、妻の父、妻の母
ご夫妻と子ども3人、奥さまのご両親の計7人が、ひとつ屋根の下で仲睦まじく暮らすS家。これまでは奥さまのご実家に3世代で暮らしてきたが、家族が増えて不便さが増し、建て替えを決意したという。
「前の家は玄関からキッチンまで距離があり、買い物のたびに不便さを感じていました。また以前は玄関がひとつしかなかったので、すぐに靴でいっぱいになってしまって」と玄関をふたつに分けた理由を教えてくれたのは、子育てをしながら家づくりに奮闘していた奥さま。家族用の玄関はキッチンやユーティリティ、さらには水回りに直結していて、リビングダイニングを経由せずに収納や手洗いへ。来客時でもお互いの世帯に気を遣わず、同じ空間を共有できる。
もうひとつの魅力は南仏を彷彿とさせるデザイン。白をベースにした空間に、自然素材の内装や建具、アーチ型の下がり壁などの細部に至るまで、奥さまとお母さまの好みが反映されている。「専用CADシステムを使い、完成後のイメージを共有しながら家づくりを進めました」と話すのは、施工を手掛けた南澤建設の担当者。オーナーの理想により近い住まいを実現するため、“伝わりやすく具体的な説明”を常に心がけて打ち合わせを行っている。
7人でにぎやかな団らんの時間を過ごす空間と、心地よい距離感を保つための工夫、さらに憧れてきたイメージまでもがギュッと詰め込まれたS邸。子育て中の今も、それぞれの空間を大事にしたい将来も、どちらの暮らしも快適に支えてくれる住まいだ。
(ナガノの家 Vol.16 2021年 秋・冬号掲載)