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松本市 / K邸 / 夫、妻、長男、妻の父、妻の母、妻の妹
古材を活かした趣きと
暮らしに寄り添った快適さ
「南澤建設さんには、20年で4回ほどリフォームをお願いしています」と話す奥さま。約150年の歴史を誇る本棟造りの旧家を住み継ぐため、家族や時代の変化に合わせ、改修を重ねてきた。今回は車椅子を使うお母さまのため、LDKと和室に手を入れることに。ダイニングキッチンと隣の個室をつなげ、廊下とフラットにつながるバリアフリー仕様への変更が目的だった。
壁付けキッチンと配膳棚が据えられていたキッチンは、全方位からアクセスできるスタイリッシュかつ利便性の高いアイランドキッチンへ。ゲストをもてなす上座敷は、新たな部材を取り入れつつも既存の建具や柱を活かすことで往年の美しさと時を経た魅力を両立させている。上座敷の南側に位置する水回りは、網代天井が豊かな表情を見せる和モダンスペースへと甦った。
玄関からLDKへの動線も見直し、「帰宅時の移動がラクになりました」と笑顔。加えて傷んでいた土台を改修。壁や床、天井の断熱補強も行ったほか、西側全面にあった窓の一部を壁として断熱サッシへの入れ替えも行ったおかげで、断熱性能も大幅に向上したという。
骨董が好きな奥さま。そんな奥さまの好みを尊重し、歴史ある旧家の趣きはそのままに、現代の暮らしに馴染む住まいが完成した。
(ナガノの家リフォームリノベーション Vol.8掲載)