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千曲市 / I邸 / 夫、妻、次女、妻の父、妻の母
煙出しのある重厚な瓦屋根が目を引くI邸は、先祖代々受け継がれてきた伝統的古民家。「もともと名主のお屋敷だった」という住まいは、1階が居住スペース、2階が養蚕用の作業場として使われてきたという。Iさん一家もずっと1階のみで生活をしてきたが、両親が年齢を重ねたことから次第に同居を考えるようになった。「新築も考えましたが、やっぱりここに住みながら後世に継承していきたい」と、長年足を踏み入れていなかった2階をメインに、リノベーションすることを決めた。
『ナガノの家』の実例を見て訪ねたというまつけんのリフォームとは、すぐに意気投合。同社が手掛けた建物を一緒に見学に行くなど、納得行くまで打ち合わせを重ねた。最も大切にしたのは骨董的な建造物を活かすこと。例えば、一番の見どころになっている頭上を走る黒く太いケヤキの梁は、「なかなか見られない立派なもの」とあえて塗装せず、あらわしにして持ち味を活かした。
見事に蘇った家を見て、すでに独立している子どもたちも思わず、「こんな家なら帰って来たい」ともらしたそう。歴史を刻む家に磨きをかけ、快適な暮らしも叶えてくれる、素敵な住まいが完成した。
(ナガノの家リフォームリノベーション Vol.5掲載)